自分が書いたブログの記事が丸パクリされる、というのは非常に腹立たしいことです。
あたかもパクった方が「自分の記事です」と言わんばかりに掲載していたらそれこそ許せませんよね。
しかしながら、この世界にはいい人もいれば悪い人も残念ながらいます。
中にはサイトまでパクって広告収益を得ようとする輩もいるのです。
Googleなど検索エンジンはコピーライトに非常に敏感なので「パクリ」に対して断固とした対処をしてくれますが、自分でも対策できることは対策しておきたいですね。
そこで有用だったWordPressプラグインが、「RSS Footer」。
このプラグインでは、RSSフィードの中に任意のリンク・テキストを挿入することができます。
つまり、RSSフィードに自分のコピーライト(著作権)を書き込むことで自分がコンテンツの著作者であることをアピールすることができるのです。
ところでなぜ過去形かというと、ずいぶん前にこのプラグインは更新が終了し、使用不可となってしまったのです。
その代わりに、サイトのSEO(検索エンジン最適化)対策機能を多数取り揃えた総合プラグイン「Yoast SEO」に「RSS Footer」の機能も格納されました。
ですので、「Yoast SEO」は「RSS Footer」の完全上位互換となったわけです。
今回は、このYoast SEOのインストール・導入方法と、RSSフィード設定について解説します。
目次
RSSについて
ところで、「RSS」というものがいまいちピンとこない方もいると思います。
そもそもなぜ「RSS」などと言うシステムがあるのでしょうか。
例えば、私のお気に入りブログが5つあったとしましょう。
新しい記事が更新されたら一刻も早く読みたいのですが、5個もあると毎日チェックするのは面倒ですよね。
いつ更新されるかわからないブログであれば、毎日チェックするのも時間の無駄になってしまいます。
面倒くさがりな私は、「ブログが更新されたときにだけ、通知が来るようになってればいいのになぁ」と思うわけです。
そこで使えるのが、「RSS」というシステムです。
このRSSというシステムは、Yahoo!!トップページのニュース欄をイメージすると理解しやすくなります。
トップページのニュース欄は数分~数時間単位で、「記事の見出し」が更新されますよね。
記事は産経スポーツのものであったり読売オンラインのものであったり様々ですが、私たちユーザーはYahoo!!ニュース欄の記事リンクから本文サイトへ飛ぶことができます。
「RSS」のシステムは、これと同じように「ユーザーが登録したブログ」の「更新された記事」のみを通知として受け取れるようになるというものです。
こうすることで、ユーザーからすればお気に入りのブログを毎日チェックするような手間が省けます。
サイト運営者にしてもこれは有益なシステムで、今まで毎日チェックするのが面倒だったライトユーザーがRSSシステムを使ってくれれば、自分のサイトに訪問してくれる機会が多くなります。
RSSは、ユーザーとサイト運営者双方に対してメリットをもたらすシステムなのです。
RSSにコピーライトを入れる必要性
では、なぜRSSにコピーライト(著作権情報)を入れたほうが良いのでしょうか。
実はこのRSSのシステムを悪用すると、お手軽に盗作ができてしまうのです。
RSSの設定によっては、RSSを受け取ってそれを「自動的に」記事内容をパクってしまうことも可能です。
このような危険を回避するためには、RSSを送信する際に「この記事は自分が書いたもの!」と署名しておく必要があります。
Yoast SEOとは?
冒頭でも述べた通り、RSS内に署名を残すことができるプラグイン「RSS Footer」は、SEO対策パック「Yoast SEO」内に格納されました。
「Yoast SEO」はSEO対策パックですので、タイトルタグ最適化からXMLサイトマップ作製まで、必要な機能が取り揃えられています。
SEO対策の基本的な設定は、この「Yoast SEO」一つで賄えるほど万能です。
ただ、サイトマップ作製についてはGoogle XML Sitemapsを利用した方がより簡単です。
導入・設定方法などを別記事でまとめているのでご参考にしてください。
非常に多くの設定項目があるため、今回はRSS対策の設定に限定して解説していきます。
Yoast SEOのインストール・設定方法
Yoast SEOのインストール
Yoast SEOのインストールは、通常のプラグイン導入手順で行えます。
管理画面左メニューバー、「プラグイン」から「新規追加」を選択し、プラグイン検索窓に「Yoast SEO」を入力します。
先頭にプラグインが表示されるので、「今すぐインストール」をクリックし、インストール終了後「有効化」を忘れずにクリックします。
RSSの設定
有効化が完了すると管理画面左メニューバーに「SEO」という項目が追加されます。
これをクリックすると、基本設定画面が表示されます。

デフォルトでは、そもそもRSSの設定をするための「詳細設定」が表示されない設定になっています。
まず「詳細設定」を表示させるために
①「機能」を選択し、
②「詳細設定ページ」の項目を「有効」に設定します。
こうすることで、RSSの設定が可能になります。
③管理画面左メニューバー、「SEO」の項目に「高度な設定」が追加されているのでこれをクリックします。

「高度な設定」画面の「RSS」タブをクリックすると、RSSフィード(更新された記事のデータに当たる部分)にコピーライトを設定する画面が表示されます。
デフォルトのまま設定するだけでも効力を発揮するので、文言を考えるのが面倒な方はこのまま設定してしまってもOKです。
まとめ
非人道的な記事の「丸パクリ」を防ぐためにも、RSSにコピーライトを書き込む作業は是非ともしておきましょう。
もちろんこれだけで完全に盗作を防ぐことはできませんが、やらないよりはやっておくほうが自身のサイトのさらなる向上につながります。